インフルエンザ・風邪予防
以前、ネパールの友人が「お香を焚いていれば風邪を引かない、インフルエンザなんて怖くない」と言っているのを聞いたことがあります。そのときはあまりピンとこず、「ふーん」と流してしまったのですが、その後ほかの場所でも 「お香がインフルエンザや風邪の予防になる」 という言葉を何度か耳にしました。
お香が風邪やインフルエンザの予防になる?
風邪予防 と お香。私にとっては意外な組み合わせで、はじめはすんなり納得できなかったのですが、いろいろ調べてみたところ、どうやらまったく根拠のない話でもないようだと知りました。
1.殺菌効果
お香のなかには殺菌効果を持つものがあります。 たとえばお香によく使われる香木である 白檀 に含まれるサンタロールという物質には殺菌能力があり、また、薬草香に使われることの多い セージ にも殺菌能力があります。
特に セージ の殺菌能力は強いようで、アジアのみならず、ネイティブアメリカンの文化でもセージの浄化作用は古くから知られていますし、ヨーロッパでも たとえばソーセージを作る際、腐敗を防ぐためにセージを肉のなかに練り込んで (その殺菌能力を)利用していたそうです。
お香の場合、焚いた煙が空気中を漂うという性質がありますから、インフルエンザや風邪の病原菌を減らすには割と効果的なのかもしれません。
2.免疫能力を高める効果
白檀に含まれるアルファピネンという物質には免疫機能を高める効果があります。
また、人間の免疫能力はリラックスした状態の方が高まるそうですから、好きなお香を焚いてくつろぐこと自体が免疫機能にとってはよい方向に働くと思われます。 風邪(インフルエンザ)に限らず、やはり健康の基本は自分自身の免疫力を高めることにありますから、この(免疫力を高めるという)効果は侮れません。
なお、以上の効果は日本の薬事法の下で認められたものではなく、たとえばインフルエンザの予防接種などと並べられるようなものではありませんから過度の期待は禁物です。ただ、こういった情報をお香を選ぶ際に判断材料のひとつとしてみることも楽しいかなと思います。