木製のお香立て
チベットの文化が根付いた土地でお香立てを探すと、シンプルな木製のお香立てをよく見かけます。形はたいてい丸く、お香を立てる穴はどれも直径 5mm程度。
チベットのお香には直径が 6mm程度にもなる太いものも多いのですが、なぜか 6mm以上の穴が開けられたお香立てはなかなか見つかりません。
不思議に思って、チベット民族の友人 (取引をしているお香メーカーの社長さん) に聞いてみました。「なぜ 6mm以上の穴が開いたお香立てが少ないのか。みんな、どうやって太いお香を立てているのか?」と。
すると、彼は一瞬、どうしてそんな (答えのわかりきった) 質問をするのか、といった顔を見せた後で 「お香の端を削ったらいいじゃないか」 と言って笑います。 詳しく聞いてみると、彼らはお香の端を爪で引っかき (鉛筆を削る要領で) 円錐形にした上でお香立てに立てているとのことでした。
そんなことをしたら爪の間が汚れるし、面倒くさい。。。 なんて思ってしまいますが、彼は これがもっともシンプルで、効果的な方法だ と胸を張ります。
面倒くさがりの自分をちょっと反省してしまった出来事です。
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