沈香(沈水香木)・伽羅
癒し香によく含まれている 沈香(沈水香木)は ちょっと変わった香木です。
沈香の正体
元になるのは インド、東南アジアに分布する沈丁花科の常緑高木 沈香樹 (学名 アクイラリア・アガローチャ Aquilaria agallocha)。
ただ 沈香樹そのものに芳香はありません。
沈香樹の古木には、風雨や害虫に木部を侵された際、樹脂(沈香油脂)を分泌して防御する性質があります。ダメージ部に蓄積されたこの樹脂が、更に長い年月をかけてバクテリアに分解されて はじめて 香木「沈香」が生まれるのです。
つまり、沈香は自然界の様々な条件が重なり合ってはじめてでき上がる非常に貴重な香木といえます (有名な沈香の香木「蘭奢待」は東大寺正倉院に納められている御物です)。 沈香樹全体の中で、沈香を採取できる部分は 1%に満たないそうです。
沈香のグレード
樹脂である沈香は水に沈みます(沈水香木という名の由来)。この比重が高く、また黒褐色の濃い沈香ほど良品とされているようです。特に優良なものは「伽羅」と呼ばれ珍重されます。
万能薬としての沈香
漢方では沈香が万能薬として扱われています。日本でもかつては、沈香が身体によいものとして広く認識されていたそうです。
特に沈香の鎮静効果は非常に高いとされており、精神安定、安眠などの効果が知られています (煙を吸い込むことで脳内のアルファ波が増加するそうです)。
また、数々の文献で 滋養強壮や健胃、解毒などの効果も紹介されています。
是非お試しください
沈香がベースとなった天然のお香を紹介させていただきます。
こちらの2点はチベット伝統のお香となりますが、和香にもすばらしい沈香のお香がございます(日本の高級香は本当にすばらしく、お薦めです)。いろいろと聞きくらべてみるのも楽しいと思います。
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