法律(消防法の改正)も契機となって、最近 お部屋に火災報知機(警報機)を設置されている方が増えたようです。当店でもお客様から「お香を焚いても火災報知機が誤作動したりしないのでしょうか?」と ご質問をいただく機会が増えました。
現在、一般家庭向けに販売される火災報知機には、熱を感知して作動するタイプ(熱感知器)と、煙を感知して作動するタイプ(煙感知器)が存在するようです。 専門サイトのガイダンスなどを見ると、台所など煙の出る場所では熱感知器を、それ以外の場所(たとえば寝室など) では煙感知器を設置するのがふさわしいとされています。 一般的に、煙感知器の方が敏感に作動する(つまり火災時に早い段階で作動する) ようですので、寝室やリビングなど、お香を焚く機会の多いお部屋には煙感知式の火災報知機が設置される場合が多いようですが、敏感に作動する分、お香の煙による誤作動のリスクがいよいよ気になってしまいます。
で、結局どうなのか?
様々な条件下で試験をしたわけではないのですが、私の経験上、一般的な 煙感知器(煙に反応するタイプの火災報知機) のある部屋でお香を焚いても火災報知機が誤作動することはありません。
私の場合、煙感知式の火災報知機から 横距離で 1メートル、縦距離で 1.5〜1.8メートルの位置でお香を焚いていますが(熱感知式も含め、複数の部屋・場所で焚いています)、これまで火災報知機が誤作動したことはありません。 私は割りとヘビーなお香ユーザーで、2本、3本のお香に同時に火を着けることもありますから、一般的なお香の利用状況でしたらまず問題ないと思います。
もっとも、いくら火災報知機を設置したとしても、火の元にはくれぐれも注意していただきたいと思います。十分に安全対策をすれば、その分、心の底からリラックスしてお香を楽しんでいただけるはずです。